こんにちは!システム開発部の福井です!
今回は、LaravelでGoodby CSVライブラリを使用したCSVファイルのインポートを行ってみましたので、ご紹介させていただきます!
※初めてのブログ投稿になりますので、手に汗握って書かせていただきます…!

ちなみに、今回はHomestead環境下に作成したLaravelプロジェクトで作業を行いました。
環境は以下の通りです。
・PHP 7.4.5
・Laravel 7.14.1
・MySQL 5.7

目次

・事前準備
・Goodby CSVライブラリのインストール
・CSVインポートメソッドの作成
・動作確認
・まとめ
・おまけ

事前準備

今回は、本の「タイトル」と「価格」だけを登録するシンプルなテーブルを用意しようと思います。

テーブル名books
カラムid, title, price

【カラム定義】

Schema::create('books', function (Blueprint $table) {
    $table->increments('id');
    $table->string('title');
    $table->integer('price');
    $table->timestamps();
});

用意したviewはこちらです。
view画像
(はい、シンプルです!すみません!)

ルーティングとCSVインポート用メソッド、モデルを準備したら、次は Goodby CSVライブラリをインストールします。

Goodby CSVライブラリのインストール

以下のコマンドを実行して、Goodby CSVライブラリをインストールしてください。

composer require goodby/csv

完了まで待ちます。
ライブラリインストール

インストールが完了したら、Goodby CSVのGitHubにあるREADMEに従い、該当のコントローラーに以下のuse宣言を追加します。
Goodby CSV GitHub

use Goodby\CSV\Import\Standard\LexerConfig;
use Goodby\CSV\Import\Standard\Lexer;
use Goodby\CSV\Import\Standard\Interpreter;use Goodby\CSV\Import\Standard\LexerConfig; use Goodby\CSV\Import\Standard\Lexer; use Goodby\CSV\Import\Standard\Interpreter;

CSVインポートメソッドの作成

CSVインポート部分のコードは以下のように書きました。
DB保存処理の前に、Goodby CSVのconfig設定とCharset変換を行っています。

public function importCsv(Request $request)
{
    // CSV ファイル保存
    $tmpName = mt_rand().".".$request->file('csv')->guessExtension(); //TMPファイル名
    $request->file('csv')->move(public_path()."/csv/tmp",$tmpName);
    $tmpPath = public_path()."/csv/tmp/".$tmpName;

    //Goodby CSVのconfig設定
    $config = new LexerConfig();
    $interpreter = new Interpreter();
    $lexer = new Lexer($config);

    //CharsetをUTF-8に変換、CSVのヘッダー行を無視
    $config->setToCharset("UTF-8");
    $config->setFromCharset("sjis-win");
    $config->setIgnoreHeaderLine(true);

    $dataList = [];

    // 新規Observerとして、$dataList配列に値を代入
    $interpreter->addObserver(function (array $row) use (&$dataList){
        // 各列のデータを取得
        $dataList[] = $row;
    });

    // CSVデータをパース
    $lexer->parse($tmpPath, $interpreter);

    // TMPファイル削除
    unlink($tmpPath);

    // 登録処理
    $count = 0;
    foreach($dataList as $row){
        Book::insert(['title' => $row[0], 'price' => $row[1]]);
        $count++;
    }

    return redirect()->action('ItemsController@book')->with('flash_message', $count . '冊の本を登録しました!');
}

動作確認

今回は以下の3行のデータをCSVで保存しようと思います。(音楽が好きです。。)
CSV画像

CSVファイル選択を行い、アップロードをクリックして…
view画像
無事、処理が通りリダイレクトした様子です。
DBを確認します。
DB画像

CSVに書いたデータがDBに保存されている事が確認できました!

まとめ

無事、CSVに書き込んだ情報をDBに保存する事ができて良かったです。
作業前は少し構えていましたが、ライブラリのインストールから登録処理までは比較的短時間で行えるので、非常に便利だと感じました。
実際には、バリデーションチェックや例外処理などが必要ですが、大量のデータを登録したい時など、状況に合わせて使っていきたいと思います。

おまけ

■ CSVテンプレートファイルのダウンロード

以下のメソッドを追加する事で、CSVのテンプレートファイルをダウンロードする事ができました。

public function downloadCsv(): object
{
    // 出力データを用意
    $csvHeader = ["タイトル", "価格"];

    // 出力データをカンマ区切りでセット
    $downloadData = implode(',', $csvHeader);

    // Excel対応
    $downloadData = mb_convert_encoding($downloadData, "SJIS", "UTF-8");

    // 一時的にcsvファイルを作成
    if (! file_exists(storage_path('csv'))) {
        $bool = mkdir(storage_path('csv'));

        // ディレクトリ作成失敗時に例外を投げる
        if (! $bool) {
            throw new \Exception("ディレクトリを作成できませんでした。");
        }
    }
    $name = 'book.csv';
    $pathToFile = storage_path('csv/' . $name);

    // CSVファイルを作成
    if (! file_put_contents($pathToFile, $downloadData)) {
        throw new \Exception("ファイルの書き込みに失敗しました。"); 
    }

    // ダウンロードレスポンス
    return response()->download($pathToFile, $name)->deleteFileAfterSend(true);
}

■ Edit csv (VScodeプラグイン)

今回の作業を機に追加しました。VScode上でCSVをとても見やすくしてくれます。
Edit csv

Edit csv Marketplace

今回は以上となります!
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!